DIPS2.0での飛行計画の通報について、前もって行う操縦者情報の登録方法に分かりにくい箇所が見受けられますので、当協会にて検証したことなどを踏まえ追加の情報をお送りします。今後の飛行実施の際に飛行計画の通報を行う参考にしていただければ幸いです。
繰り返しのお知らせで大変恐縮ではありますが、航空法第157条の10により飛行計画の通報をせずに特定飛行を行った場合、30万円以下の罰金が科せられることになっています。会員のみなさまにおかれましてはくれぐれもお気をつけていただけますよう重ねてお願い申し上げます。
DIPS2.0の飛行計画の通報はhttps://www.mlit.go.jp/koku/operation.html
よりアクセスしてください。
通報要領については国交省HPのリンク(https://www.mlit.go.jp/koku/content/001520662.pdf)のpdfをご参照ください。
また、やむを得ない理由により、DIPS2.0での飛行計画の通報が難しい場合に限りエクセルの書式(https://www.mlit.go.jp/common/001577706.xlsx)にて、直接国交省へメール(メールアドレス:hqt-jcab_uav@mlit.go.jp)で飛行計画を通報してください。
飛行計画の通報の全体の説明は国交省が出しているマニュアルを参照してください。(https://www.mlit.go.jp/common/001520853.pdf)。
本記事ではDIPS2.0での飛行計画の通報の操縦者情報の登録について詳細な手順を説明いたします。
【操縦者情報の登録】
飛行計画の通報に先立って、操縦者情報の登録が必要です。DIPS2.0にログインしたら、「飛行計画の通報・確認へ」をクリックして「飛行計画通報メインメニュー」へ移動してください。
その後「操縦者情報の登録・変更」をクリックすると飛行許可・承認メインメニューへ移動します。
飛行許可・承認メインメニューの「操縦者情報の登録・変更」をクリックして、操縦者情報一覧のページに移動してください。新規作成をクリックしてください。
「操縦者情報編集(HP掲載団体技能認証なし)」と表示されますが、この画面で操作を続けて問題ありません。「I. 操縦者の氏名、住所を入力してください。」をまず記入してください。
次に「II.HP掲載団体技能認証情報を入力してください。」に必要事項を入力してください。
「1. 発行団体コード」の選択ボタンを押すと下記画面が表示されます。
空白部分に当協会の発行団体コードK054を打ち込み、検索ボタンを押してください。「DRC協会」と表示されたらクリックして、画面を閉じてください。
同様に「2.講習団体コード」の選択ボタンを押してお持ちのライセンスカードの講習団体コードを入力して、検索ボタンを押し、該当する講習団体名をクリックして画面を閉じてください。
発行団体コードは下記になります。発行団体コード一覧は国交省HPからアクセスできます。(https://www.mlit.go.jp/common/001580525.pdf)
・発行団体コード:K054
・講習団体コード:
株式会社AIRロボ 003
一般社団法人東海ドローン協会(東海ドローンスクール) 917
株式会社グリンラボ 1641
「5.技能認証番号」にDRCのライセンスカード(DRONE RC PILOT)のIDを入力してください。「6.発行日」にライセンスカードの取得日を入力してください。「7.技能認証証明書」の選択ボタンを押して、ライセンスカードの表面のスキャンデータをアップロードしてください。以上を入力したら、「登録」ボタンをクリックすると、下記画面のように入力した技能認証番号が表示されます。
「選択」ボタンをクリックすると、「選択行」のグレー部分に数字が記載されます。ここまで入力できましたら、「III. 操縦者の基準の適合性について以下の設問に回答してください。」と「IV.これまでの飛行の実績について入力してください。」の箇所を入力してください。最後に画面最下部の「登録」ボタンをクリックすれば操縦者情報の登録は終了です。
再度、「操縦者情報管理/操縦者情報一覧」画面にて、入力した操縦者情報が反映されていることを確認してください。
【飛行可能機体登録】
操縦者情報が登録できたら、「操縦者情報管理/操縦者情報一覧」画面にて、「機体選択」をクリックして各操縦者が飛行可能な機体を登録してください。
「飛行可能機体登録」画面で、「機体選択」タブをクリックして、各操縦者が飛行可能な機体を選択し、その後「機体追加ボタン」をクリックして操作を確定してください。機体追加が完了したら「戻る」ボタンをクリックしてください。
以上が、飛行計画の通報を行う事前準備の詳細になります。飛行計画の通報に間に合うよう、前もって入力をしていただくことをお勧めいたします。
【DIPS2.0ログイン状態の不具合について】
DIPS2.0操作時に次のような操作を行うとログイン状態に不具合が生じ、各種機能が正常に動作しない場合があるようです。なお、下記については国交省HPでの説明文、当協会で検証した事項、および会員様よりご報告の内容をまとめています。
・異なるアカウントでログイン、ログアウト等の操作を連続で行う場合
・ブラウザの複数タブで操作を行う場合
・複数端末で同じアカウントにログインして操作を行う場合
上記のような操作を行った後、ログイン中のアカウントではなく、直前にログインしていた別のアカウント情報が表示されたり、登録済みの機体一覧が表示されなくなるといった事象が発生することがあるようです。上記のような事象が発生した場合は次のような対応をとってください。
① シークレットウインドウ(InPrivateウインドウ)の使用
シークレットウインドウ(google chromeの場合)またはInPrivateウインドウ(MicroSoft Edgeの場合)を開いてDIPS2.0にログインし各種操作を実施。
Google chrome、Microsoft Edgeいずれの場合においても画面右上の縦の三点のメニュー
をクリックし、「新しいシークレットウインドウ(google chrome)」または「新しいInPrivate ウインドウ(Microsoft Edge)」をクリックしてください。表示されるウインドウでDIPS2.0にログインしなおしてください。なお、シークレットウインドウまたはInPrivateウインドウはCtrl + Shift + Nキーの同時押しでも開くことが可能です。
② シークレットウインドウ(InPrivateウインドウ)を使用しない場合
画面右上の「〇〇さん」の箇所をクリックし、「ログアウト」をクリックします。
DIPS2.0のトップページに移動しますが、ログアウトをクリックしたのにも関わらず、引き続き右上にユーザー名が表示される場合があります。
再度右上の「〇〇さん」をクリックし、ログアウトクリックしてください。すると右上の「〇〇さん」だった箇所が「ログイン」に戻ります。「ログイン」をクリックして再度ログイン操作を行って、DIPS2.0の各種操作を行ってください。
③ 上記①、②の操作がよく分からない場合、あるいは上記を試しても改善が見られない場合
一度、ブラウザをすべて閉じ、使用中のソフト等の編集中ファイルをすべて保存していただきPCの再起動をし、その後DIPS2.0にログインして操作を行ってください。PCを再起動する前に、必ず編集中の画面、ファイル等の操作を完了しデータを保存していることを確認してください。
当協会で検証した範囲においては、②の操作でも概ねシステムエラーは解消されると思われますが、①の方が確実です。
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